いよいよ入院と手術についてのお話です。
はじめに
術後、半年以上経ち、気持ちも体調も落ち着いてきたので、私が体験したことをお伝えしたいと思います。何回かに分けて投稿するので、参考程度に見ていただけると嬉しいです。不安に思っている方、少しでも気になる事があれば、早めに婦人科を受診してくださいね。
入院
入院前日
病院から連絡があり、入院受付は「13時〜13時30分」。麻酔科から言われていた、歯医者でクリーニングを済ませ、ネットスーパーで冷凍食品を多めに買って、家事を済ませ家族でのんびり。夫が仕事帰りにケーキを買ってきてくれました♪いつもありがとう。今日は早めに休みたいと思います。
入院当日
朝から母も来てくれて、荷物の最終確認と、家族の夕食の準備。今日は子供が好きな煮込みハンバーグとポテトサラダにしました。ゆっくりしてていいよと言われても、入院したらしばらく家事はできないし、何かしてる方が気持ちが落ち着く。手紙も書いておきました。
病院到着
子供も間に合ったので家族揃って病院へ。入院に必要なキットを売店で購入し、入院手続きをしていざ病棟へ。新型コロナウイルス感染症の流行のため、入院中の面会は不可。病棟への付き添いは家族1名のみ、残念ながら子供は入れなかったので、入り口でさよなら。元気になって帰ってくるね。お留守番色々大変だろうけど頑張ってね。パパと仲良くね。心の中では不安だったかもしれないけど子供の様子は意外と普通でした。母も「頑張れ」と勇気付けてくれました。
病棟で入院受付をすると、ここで夫ともお別れ。子供のこと家のこと、よろしくね。明日手術前に会えるからまたね。
病棟・病室の様子
受付の方が病棟と病室内を案内してくれます。シャワー室、洗濯室(それぞれ予約用のボードに記入)自動販売機、電話の通話室など。通話はラウンジか通話室のみ可能。方向音痴な私は慣れるまで迷いそうだな。大きなマンションで隠れちゃってるけどラウンジから家の方が見えます。
病室は4人部屋。廊下側にしました。窓側の方がいいかなと悩んだけど、後々洗面台やトイレに行くにも廊下側でよかったかも。病室内でも、基本的にマスクを着用し、それぞれカーテンを閉めた状態で過ごします。同じ部屋にいる方にもほぼ会わず、挨拶もできない状況です。
簡単に書くとこんな感じ↓1部屋ごとにトイレと洗面台があり、便利です。
洋服だし、元気なので寝るのも何だか。。。とりあえず荷物の整理をし、テーブルの上に時計を置いてスマホの充電器セット、wi-fiの設定をし、テレビカードや飲み物を購入。病院の自販機、常温のお水が売ってるのがありがたい。その後はTシャツとパジャマズボンに着替えてのんびり過ごします。テレビ用のイヤホンは持ってきたのに、スマホ用のを忘れた!と言うか、私このスマホに変えてからイヤホンを使ったことがなくて。。。今のスマホにはイヤホンジャックがないことに驚き(笑)明日持ってきてもらうことにしました。
手術前の準備と確認事項
看護師の方が説明に来てくれます。
- おへそ・除毛の確認、ネイル、アクセサリーなどの確認
- 入院備品セットの確認(売店で購入したもの)
- 手術後使用するもの
手術翌日の着替え用パジャマ、下着(ナプキンをセットしておくと良い)コップ、ストローを見えるところに置いておきます。
- 薬の説明
入院までに服用していた薬は回収。今後処方される薬は飲んだ後、専用のケースに入れて飲んだことを確認できるようにします。あと下剤を少し飲みました。
夕方頃、手術に関わる方が続々と挨拶に来てくれます。主治医の先生も様子を見に来てくれて、知らない先生が多い中、いつもの先生の顔を見たら安心しました。外来時間が終わっても、こうやってまだお仕事がたくさんあるんだなぁと改めて先生に感謝です。手術室担当の方が(若くてとっても可愛らしいお姉さん)「何か不安なことはないですか?」って優しく聞いてくれたけど、不安だらけなので何を聞いたらいいかもわからず。。。もし本当に不安な場合は薬を処方してくれるみたいです。
夕食・食事制限
夕食は18時。ベッドまで運んでくれます。元気なので何だか申し訳ない。。。今日は普通食、お魚料理でした。思ったより味付けもしっかりしていて想像以上に美味しかったです。それにしてもカーテンを見ながら静かな食事は少し寂しいな。
食後、シャワーに入って22時の消灯時間までのんびり過ごします。寝る前にビデオ通話をして、元気をたくさんもらいました。
21時以降は禁食、24時以降は禁飲食。はぁ眠れるかな。
手術当日
あまり眠れなかったな。
朝7時頃から看護師さんが検温・血圧・脈拍・服用した薬などをチェックしにきます。これ出産の時もめっちゃ辛かったけど、浣腸をします。私はなかなかスッキリできず2回しました。。。
今日の予定は11時出発、11時30分〜手術開始予定。手術開始2時間前まで「OS-1」を1本摂取できます。
手術室へ
手術着に着替え、弾性ストッキング(血栓予防のため、着圧ソックスみたいなもの)を履いて時間になるまでベッドで待機します。術後戻ってくる時のために、ベッドの上には私物を置かず、テーブルにも必要最低限のものしか置かないようにします。
10時30分頃、看護師さんから「手術少し早まりそう」とのこと。夫が来てくれているので、トイレとうがいを急いで済ませ、ラウンジへ。夫の顔を見ると涙が出そうでした。気持ちを落ち着かせながら子供の様子などを話していると5分くらいで看護師さんがお迎えにきました。思わず「行きたくないよ〜」と言ってしまいましたが、看護師さんが「大丈夫よ」と背中をさすってくれ、夫と3人で手術室に向かいました。普段通らないようなドアを通ってエレベータに乗って。。。もう不安しかありません。
手術室前で夫ともお別れ。もしもう会えなくなったらどうしようって。。。もう涙出てしまうよね。夫から精一杯の「ハグ」と「頑張れ!」をもらいました。本当に心強くて、その時の顔は二度と忘れないと思います。
まずは手術室の受付で名前と生年月日の確認。ヘアカバーをして中に入ります。中には何室か手術室と機械のようなものがたくさんありました。緊張していたので何となくしか思い出せません。
いよいよ自分の手術室。また名前と生年月日を確認し、鼻をすすっていたら、昨日挨拶に来てくれた手術室担当の可愛くて優しいお姉さん。「不安ですよね。大丈夫ですよ。」って優しい言葉をかけてくれるから、また泣いちゃいそうだったけど、なんとか涙を堪えました。
手術室の中には何人もいて、こんなに関わってくれる人がいるんだなと。ベッドに横になり、背中に硬膜外麻酔を入れ、仰向けになってから、いろんな線や器具をつけて。。。麻酔しますねの言葉を聞いて数秒で、もう記憶はありません。
手術中。私は寝ているだけなので何も感じず、あっという間でした。手術が終了するまで夫は病棟のラウンジで待機。待機している間、どんな気持ちだったんだろうな。母も家でとても不安だったはず。もし逆の立場だったら落ち着かずにウロウロしてそうな気がします。
主治医からの説明
夫は「手術室の説明室」で主治医から手術についての説明を受けます。手術も無事に終わり、病理検査の結果、悪性ではありませんでした。摘出した子宮を見せられ「写真撮らなくていいんですか?」と聞かれたので、しぶしぶ撮ったみたい。私も術後すぐに見せてもらったのだけど、意識が朦朧としていたので「なんかの塊」を見たかな?ぐらいで全く覚えていません。実物を間近で見た夫は「今後ホルモン系は絶対食べられない」と。ごめんね。
手術後の様子
手術後、意識が戻ると気管に入っていた管を抜かれ「呼吸してください」と言われます。何だかよくわからないまま、苦しいし、少し胸が痛いし、怖かった。それでも頑張って呼吸をしなくてはなりません。何よりも喉が渇いて痛くて。。。最初に発した言葉は「お水飲みたい」でした。でも手術当日は点滴のみで、翌日まで水分摂取はできません。
病室へ
呼吸が落ち着くと自分のベッドで病室に移動します。とにかく寒くて体の震えが止まりません。術後に出る反応だそうで心配ないとのことでしたが、これが意外に辛かった。毛布と湯たんぽのようなものを用意してくれ少し楽になりましたが、なかなか寒気が取れませんでした。
病室に戻った後はしばらく看護師さんが側にいて血圧や体温を測ったり点滴を交換してくれます。何かあったらすぐ伝えられるので安心ですね。年上の看護師さんだったので、母のように感じました。
家族に連絡したいけど、まだぼーっとしていてそんな元気もなく。足には血栓予防のためのフットポンプと、尿の管があり、身動きが取りずらいのと、熱があるのでだるい。寒気と体が痒いのと(手術着の繊維が悪かったのか。。。原因不明)鮮明には思い出せないけど、現実の世界にいる気がしなかった。落ち着くと看護師さんもいなくなり、その後は手術してくれた先生と婦人科の先生が様子を見に来てくれました。とにかく無事に終わって本当に良かった。
夕方来てくれた看護師さんにスマホを取ってもらい、ようやく家族にLINEすることができました。絵文字なんて入れる元気もなく一言。でも本当に良かった。戻ってこれたよ。早く元気になって家に帰りたいよ。
その日は少し寝返りを打って、ベッドからずれそうな時は看護師さん2人で移動してもらったり。。。ずっと熱っぽく熟睡はできなかったかな。。麻酔のおかげで寝ている時は手術の痛みはなく、喉が痛くて咳払いをする時にお腹が痛かったぐらい。自らナースコールをするほど体調が急変することはありませんでした。
次回は、手術翌日〜退院までをお伝えしたいと思います。
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